二重整形のマイクロカット法を研修医がお受けになられました
昨日は研修医のドクターが二重整形のマイクロカット法をお受けになられました。
当院には、医療従事者の方が手術を受けに来られることが多いです。
九州の医学部を出られていますが、学生時代から当院をご存じとのことでした。
当時から当院で手術を受けたかったが学生なのでとても東京まで手術のために行けないと地元の形成外科で埋没法を受けられたそうです。
すると、1ヶ月以上も腫れが出て大変なことになってしまい、今回は関東で勤務しているので当院で手術をお受けになられたいとのことでした。
患者様自身がドクターということで当院の手術の技量の高度さ、スキルの高さを理解していただけているようで、カウンセリングの時から尊敬ビームが患者様のまなざしから出ていて(笑)、私もいつも以上にハッスルしてカウンセリングをさせていただきました。
昨日、帰省前に手術をお受けになられ、そのまま飛行機で帰られるとのことでした。
研修医なのでお金がありませんが、良い手術を受けたいのでとおっしゃってプレミアムコースで申し込まれました。
さらに、お金がありませんと言いながら、手土産を買ってきていただきました。
メッセージ付きです。
こういった気遣いはとても嬉しいです。
手術中、いろいろ話をさせていただきました。
医学部には、医師の子供がとても多いです。
親が医師であれば子供は医師になるように教育されます。
頭が悪くて医学部に入れない子供は数千万円の寄付金を積んで私立の医学部へ入学なんていう話も聞きます。
また、頭が良いから医学部へ進学するというケースも多くあります。
今回の患者様は親はサラリーマンであったが、物心ついた頃から医師になりたいと思っていたそうです。
私も、小さな頃から医師になりたいと思っていました。
私の親は医師ではありませんし、勉強のできに関係なく、人の役に立つ仕事がしたかったから医学部を目指しました。
彼女もそのような志のある医師を目指しておられると思い、嬉しかったです。
出来る限りの応援をさせていただきたいと思いました。
女性の医師の場合、男性以上に難しい問題があります。
結婚や育児と医業の兼ね合いをどのようにしていくかという問題です。
患者様にとって、自分の担当医に家庭があろうが、子供がいようが関係はありません。
治療を受ける限りは最高の治療を受けたいと思います。
内科医や外科医になるのであれば、自分の私生活を犠牲にして医療に従事するか、手を抜きながら診療して医療ミスなどにつながる危険を冒していくのか、なかなか仕事と家庭の両立が難しくなります。
最初から自分の私生活を犠牲にする気がないなら、マイナー科目へいくと、医師を続けながら家庭を持ち、育児にもある程度の時間を割ける可能性が高くなります。
彼女がどのような人生の選択をされるのか、正解はありませんが、このような考え方をお伝えしておけば漠然と自分の未来を考えるのでなく、具体的にご自身の人生設計をしやすくなります。
そんな話をしながら手術を行いました。
最初の麻酔時に痛みの少なさに驚いていました。
前回とは比べ物にならない麻酔の痛みの少なさだったそうです。
麻酔が痛くないと、患者様のストレスが軽減されるだけでなく、患者様から腕の良いドクターと思っていただけ、信頼関係を築いていくためにもとても大切です。
彼女には、痛くない麻酔の仕方のコツをお教えしました。
手術が終わった後の点滴でも、先生、上手ですねとおっしゃっていました。
駆け出しなので、病院で毎朝、採血をさせられるそうです。
採血の時に私から教わったことをやってみますとおっしゃっておられました。
最後に彼女にお伝えしたのが、医療だけを行う医師にならないようにということでした。
特に一般の診療科目であれば、患者様は病気であり、精神的にも弱っておられます。
薬を与えれば良い、注射をすれば良いではなく、注射をする時にも優しい言葉をかけ、患者様が安心するような気遣いができる医師になっていただけるようにお願いしました。
彼女のような志のある医師が日本全国に増えることを願っています。