他院目頭切開修正術、拡大型目尻切開の患者様の抜糸を行いました
私は楽天での買い物が好きです。
普段忙しくてなかなか買い物に行けませんが、インターネットでの買い物を楽しんでいます。
鳥取産の朝獲れたスイカが送られてきました。
8kgくらいの巨大サイズです。
7月3日の日誌に書いた癌治療で高濃度ビタミンC点滴療法に通われている患者様が来られたので、スタッフと一緒にスイカを切りました。
スイカの大きさにまずみんなで驚きます。
スイカを切る時に私が声をかけます。
「気をつけて切らないと、中に赤ちゃんが入っているかもしれない」
「先生、赤ちゃんがいるのは桃ではないのですか?」
「いや、これだけ大きいと切ったら中から赤ちゃんが出てくるかもしれない。
スイカ太郎だ」
と、ジョークを飛ばします。
「桃太郎はよく助かったな。普通に桃を切ったら胴体も真っ二つだろう。
仮に避けれたとしても、腕の一本くらいは切れているぞ。
五体満足でよく生まれたものだなあ」
そして、スイカに声をかけてから切ります。
「中に入っているなら、避けろよ」
声をあらかじめかけておいてから切れば、マジシャンのように刺されても体制をそらして避けることはできるでしょう。
そんな馬鹿なことを言いながら、スイカを切り、患者様も含めてみんなでお祭り騒ぎです。
私の好きな和歌に高杉晋作が詠んだとされる(正確には高杉晋作と野村望東尼の合作とされる)、
「おもしろき こともなき世を おもしろく
すみなしものは こころなりけり」
があります。
この世は決して面白ろ楽しいものではありません。
しかめっ面で生きている人も多いです。
しかし、面白くないからしかめっ面で生きるなら凡人です。
面白くなくてもそれを楽しいものに工夫していくことが大切です。
美人とは、決して顔の形だけを指しているものではありません。
自分の心をコントロールできて初めて、美人とか淑女と呼ばれるようになるのです。
男性でもしかめっ面で生きるより、余裕をもって生きたいものです。
私はそう思って診療でも、診療のちょっとした合間の時間でも楽しむようにしています。
その後7月5日の日誌に書いた目頭切開の修正と二重のラインの修正と拡大型目尻切開を行った患者様が抜糸にご来院されました。
手術室に入る時に患者様がちょっとふらついて壁にボンと当たりました。
スタッフが「大丈夫ですか?」と声をかけました。
私は、「『大丈夫ですか?』と壁に聞いてなかった? 壁を心配するのでなく患者様を心配するんだよ」
と、スタッフをいじります。
「いえ、患者様に聞いてました」と笑いが生まれます。
その患者様は前回他院で手術をお受けになられ、それまでかわいいと言われていたのが、かわいいと言われなくなり、キレイ系の顔になってしまったのが悩みでした。
確かに良い言い方をすればキレイ系、悪く言えばきつい顔になられました。
それを目頭切開の修正や目尻切開でかわいい系の顔に戻しました。
「ほんの数ミリで変わるのですね! かわいい系の顔に戻りました。手術を受けて良かったです!」
と喜んでおられました。
この方はキャバ嬢ですが、男性が好む女性の顔と女性が好む女性の顔は少し違います。
女性はキレイ系の顔に憧れますが、男性、特にキャバクラ通いをするような男性なら、近寄りがたいキレイ系の顔の女性より、親しみやすいかわいい系の女性の方が人気があります。
「かわいくなられたので、職場復帰されたらしっかり稼いで下さい」
と言うと、
「先生は面白いことおっしゃいますね」
とウケて、ゲラゲラ笑っておられました。
普通に真面目に会話する時もありますが、患者様のキャラに合わせて会話は変えるように意識しています。
なるべく楽しい気分でいていただきたいと思ってジョークを飛ばしていますが、まじめな患者様だと気分を悪くされるかもしれないので、患者様のキャラには気をつけるようにしています。
楽しんでいただきたいと思ってジョークを言ってますが、気分を悪くされるようなことがあれば遠慮なくおっしゃって下さい。
楽しい系、まじめ系、どちらでも対応させていただきます。