全切開法後、出血が続いた患者様
以前、当院で埋没法をお受けになられた患者様が、二重のラインが薄くなってきたとのことで、全切開法をご希望されました。
日本人はまぶたが厚い人が多く、埋没法では長期間二重を保てない患者様が結構いらっしゃいます。
しかし、切りたくないという人が日本人には多いです。
そのため、まずは埋没法で手術をお受けいただき、美容整形の手術に慣れてきたら切開法を受けるという患者様も結構いらっしゃいます。
また、どうしても切りたくないと何度も埋没法を繰り返す患者様もいらっしゃいます。
ドクターによっては埋没法は三度までと言っている人がいますが、根拠はありません。
恐らくは、永久保証などを謳っているクリニックなどで、何度も無料で再手術をやらされるのは嫌なので、三度までなどと言っているのだと思います。
確かに何度も埋没法を行っていると瞼板がもろくなったりする欠点はありますが、三度しかできないというのはウソです。
当院では患者様と正直に向かい合いたいので、そのような適当なごまかしはしていません。
患者様のご希望があれば、基本的には3度目でも4度目でも5度目でも埋没法を行っています。
しかし、そのように何度も埋没法を行うのは患者様にも経済的負担がかかるので、どこかで諦めて切開法をやりましょうとはお伝えしています。
この患者様は、2度当院で埋没法をお受けになられ、3度目は全切開法での手術となりました。
切開法で手術をお受けになられる患者様には、できる限り腫れが少なくなるようにプレミアムコースでお受けになられることをお勧めしていますが、この患者様は素直にプレミアムコースで手術を申し込まれました。
プレミアムコースの良いところは、術後腫れや内出血を早く引かせる点滴をやりに通えることです。
多くの切開法の患者様が術後早く腫れを引かせるために点滴に通われていますが、この患者様も術後の点滴を申し込まれました。
点滴を単にするだけでなく、必ずまぶたの状態も見せていただいています。
次の日まぶたを拝見すると、傷口から出血していました。切開の手術なので少量の出血は仕方ないところがあります。
傷口を圧迫したり、冷却しながら点滴を行いました。
この患者様は次の日も点滴に来られましたが、次の日になってもまだ出血が続いていました。
こんなに出血が続くのは開院以来、初めてでした。
止血はかなり丁寧に時間をかけて行っています。
もしかしたら、最後の皮膚を縫合する時に動脈にひっかけて縫ってしまったのかもしれないと思いました。
静脈は圧迫していれば簡単に出血が止まることが多いし、何もしないで放置していても自然に止まることが結構ありますが、運悪く、動脈に針が当たってしまうと出血が止まらないことがあります。
最後の縫合では表皮しか見えない状態なので、表皮近くの動脈に針が当たってしまうと、気づかずに手術を終了してしまう可能性があります。
患者様と話し合い、もう一度傷口を開いて調べさせてもらうことにしました。
患者様はもう一度再手術を行えばダウンタイムが長くなることを心配されましたが、逆にこのまま出血を放置しておいた方がダウンタイムが長くなる可能性が高いことをお伝えしました。
傷口を開いて丁寧に調べましたが、明らかに動脈を傷つけた様子はありませんでした。
結局出血した原因は分かりませんでしたが、とりあえず血液がにじみ出てくる部分を丁寧に止血して手術を終えました。
抜糸の日にちを術後4日目から5日目に変えました。
つまり、再手術を行っていない方は最初の手術から術後5日目で抜糸となり、再手術を行った方を術後3日目で抜糸です。
理論的には術後48時間で傷がくっつくので、今回は3日間で良いと判断しました。
そして昨日が抜糸の日でしたが、左右どちらを再手術を行ったのか分からないくらいきれいな状態になっていました。
患者様もご納得して抜糸を行いました。
このように目白ポセンシアクリニックでは、術後問題があった際には、必要があればただちに処置を行っています。
今回の処置も無料で行いました。
問題があった際に問い合わせをしても様子を見て下さいとほったらかしにされるクリニックがあるのをよく聞きますが、目白ポセンシアクリニックでは責任を持ってやらせていただいています。
万が一の際のアフターケアもしっかりとやらせていただきますので、安心して手術に臨んで下さい。