男性の植毛、増毛、カツラ
以前は植毛、増毛と言えば男性の悩みでしたが、近年の美容医療では女性の植毛、増毛がトピックになっていますね。
私の友人の女医さんは、私が勤務医時代教えていただいたある先生とも友人でした。
出会った最初の頃、「先生の雰囲気はその先生と似てますね」と言われてびっくりしました。
その先生とはずっとお会いしていませんが、私が知っているその先生は髪の毛が薄くてカウンセリングや手術の合間にドクターやナース相手にハゲの治療法について何時間でもしゃべり続けている先生でした。
「俺は絶対ズラはしない。ハゲはハゲているだけの恥だが、ズラにはハゲている恥の他にハゲを隠している恥が増えて恥の上塗りだ。ふたつの恥になる」と独特の理論(?)をお持ちでした。
その先生になぜ似ていると言われたんだろう?
「髪の毛の少ない先生ですよね?」「いえ、全然そんなことありません」
話をよく聞いてみると、その先生は植毛をされたとのことで、今はふさふさらしいです。
ふたりの頭の中で描いているその先生の像がまったく違うことに気づきました。
話が飛びますが、私がイタリアのミラノへ行った時のことです。
ミラノは世界一おしゃれな街で、女性がファッショナブルなのはもちろんのこと、男性も上から下までビチッとファッションを決めてカッコいいのです。
不思議だったのは、なぜかハゲた男性やスキンヘッドの男性が多かったことです。
しかし、日本と違ってハゲた男性がいい女を連れ歩いているのです。
雑誌レオンに出て来るような光景がそこらじゅうに見られました。
私はその姿にカルチャーショックを受けました。
ハゲが問題なのではなく、ハゲていることで自分に自信を失なっていることが問題だったのです。
男性に本当に必要なのは髪の毛ではなくて、自信です。
ミラノでは、ハゲた男性が上下カッコいいファッションに身を包んでいい女を連れ歩いているのです。
日本男性は、その光景を一度でいいから見るべきです。
それ以来、私は男性は増毛、植毛にお金をかける前にミラノに行くべきだと機会があるごとに言うようになりました。
髪の毛が薄い男性、そして髪の毛の薄い彼氏を持つ女性は彼氏を連れてぜひミラノへお越し下さい。