東京都豊島区目白 ポセンシアクリニック 美容整形,目頭切開,埋没法,埋没法の抜糸

ポセンシアクリニック-自然に、美しく-
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皮膚移植後の色素沈着

公開日:2018.01.10

知り合いの人から相談を受けました。
熊本県在住25歳の女性が足首に怪我をしたらしく、その後植皮術を受けたそうです。
5cm×10cmの大きさで鼠径部から皮膚を取ったとのことでした。
その皮膚移植した部分が色素沈着を起こし、悩まれてのご相談でした。

処置としては、もう一度手術を行う、その部分を回数を分けて少しずつ切り取る、ハイドロキノンなど塗り薬で処置する、レーザー治療を行うなどがぱっと思い浮かびました。

しかし、私にはそれ以上にご本人が年ごろであり、必要以上に気にされておられるのだろうと思いました。

美容整形の修正手術もそうですが、細かい部分が気になりだすと、止まらなくなってしまいます。俗に言う修正地獄です。

「私から見れば、精神的な問題が6割です。
足首なんて誰も気にしないだろうし、恋人ができても恋人も気にしないだろうに、ご本人だけが悩んでいる状態が手に取るように予想されます。

形成外科の受診をされるだけでなく、非医療機関を含めて精神的なケアをしてくれる施設を探されることをお勧めします」
とお伝えしました。

その一方で、皮膚移植について詳しい先生に問い合わせました。
その先生の回答が役に立つ人もいらっしゃるかと思いますので、こちらに書いておきます。
必要な方は参考にして下さい。

まず、全層植皮なのか分層植皮なのか聞かれたのですが、私もまたぎぎで、問い合わせしてきた人がその患者様の親戚であり、医師でもないので、情報をあまり持っていませんでした。
鼠径部からだと全層移植も分層移植も考えられるが、おそらくは全層移植だろう。

まず足首という場所を考えると、生着が難しい場所である。
炎症はどうしても起きてしまう。
色素沈着の原因は炎症であり、炎症の範囲は真皮の深いところまで達しているだろうから、ハイドロキノンでは表皮しか効かず、良い結果にはならない。
レチノイン酸でも真皮の深い部分までは届かないのでお勧めできないとのことでした。

一番良いのは、ロングパルスレーザーとおっしゃっておられました。
私はレーザーで色素沈着の治療というと、まだらになるイメージがあったので質問したのですが、昔の治療法だとまだらになったそうですが、今はロングパルスのレーザーでゆっくりと治療していくのでまだらにはならない、その代わり即効性もないとのことでした。

色素沈着を直接狙うのでなく、メラニンのかたまりをレーザーで小さくしてマクロファージが食べやすくする作用を狙うそうです。

Qスイッチヤグレーザー、ロングパルス(1064ナノメーター)を3~4ジュールで月1回10回を目安にして、それで効きが悪ければさらに10回治療を行うのが最善だろうとおっしゃっていました。
(熊本ではロングパルスのレーザーといっても見つけにくいだろうからその場合はレーザートーニングを行っている施設を探すと良いとのことでした)

私は25歳の女性ということもあり、治療効果に過度の期待があると思ったのでどの程度治るのかお聞きしました。
(この辺りは私がどんどん突っ込む性格なのと、どんなことでも議論してくれる先輩の心の広さで成り立っています)

治療目標はもともとの鼠径部の色合いまで、だがそこまで治らないこともあるとのことでした。
もともと難しい治療で断られることも多く、いろんなところで断られて私のところまで来たのではないかとおっしゃっておられました。

外科的治療に関しては、足首や足背は難しく、拘縮も起こりやすい場所であり、あまりお勧めはできない、逆に悪い結果になることもあるが、どうしてもやるなら気長に少しずつ縫縮していくことになるとのことでした。

以上、術後の色素沈着で悩みの方は参考になさってください。

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