眼瞼下垂の他院修正術の症例
本日はお盆の繁忙期で大忙しでした。
最後のオペ患者様が夜8時に来られました。
本来、最終受付が18時なので、どうしてわざわざ遅い時間に来られたのかお聞きすると、どうしてもお盆休みに入る本日手術を受けたかったが、カウンセリングの時に私にその日の一番最後の予約を取って下さいと言われたとおっしゃいました。
この患者様は、他院で眼瞼下垂の手術を受けたが全然うまくいっておらず、私に修正を依頼されました。
難しい修正術になるかもしれず、手術の終了時間を気にせずじっくりと手術に取り組みたかったので、一番最後の順番で手術を受けるようにお願いしていたのでした。
その結果、19時、19時半にオペ患者様のご予約が入っていたので、その次の予約ということで、こんな遅い時間になってしまいました。
前回は、眼瞼下垂をウリにしている大手美容外科で受けておられます。
保険診療も受け付けているクリニックですが、これまでもこのクリニックから眼瞼下垂の修正で手術を受けに来られた患者様がいらっしゃいますが、保険適応のない軽度や美容目的の手術でも保険を効かせて手術を行っているようです。
今回も保険を効かせてやってもらったので、全然良くならなかったが、文句を言えなかったとのことでした。
後で知り合いのドクターに聞いたところ、執刀医は上手でない先生とのことでした。
今回の手術でも、挙筋腱膜前転法という日本で一番よく行われている眼瞼下垂の手術の方法で行っているようでしたが、挙筋腱膜ではなく、脂肪が瞼板に縫合されていました。
つまり、挙筋腱膜と脂肪を間違って縫い付けていたのです。
これではまぶたが上がらなくて当然です。
その先生はご自身の腕に自信を持っておられるようですが、美容外科の手術は結果しかありません。
いくら知識があっても、結果が良くなければ何か間違ったことをしていると思わなければいけないのに、結果が出なくても患者様の体質のせいにして反省をしようとするドクターが少ないのです。
私はできる限り腫れの少ない手術を行い、手術中も自分に厳しく結果をフィードバックしながら手術を行い、術後も患者様のおっしゃることには耳を傾けています。
医学的に正しいことをやっていても、患者様が満足しなければ美容医療としては正しくないと思うので、その都度自分の技術を改善しています。
ひとつひとつ細かくフィードバックをかけている分、改善の数が他のドクターより圧倒的に多いので、患者様の満足度が高い手術になっているのです。
この患者様にも1時間くらいで手術を終える予定でしたが、細かい部分まで調整を加えていると、2時間かかってしまい、終了時間が10時を超えてしまいました。
どれだけ時間がかかっても、患者様にご納得いただける手術にしたいと思っています。
今後も難しい手術の場合、一番最後に回っていただくことをお願いすることがあるかと思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。
岡山から来られた患者様より頂戴いたしました。
「先生、和菓子好きですよね。
ブログを読んで先生が和菓子をお好きだと思って買ってきました!」
とのことでした。
和菓子に限らず、甘いものは大好物です。
有難うございます。