美容外科医の私にとって嬉しい日
昨日は私にとって嬉しい日でした。
別に表彰されたわけではありません。誕生日でもありません。
私にとっての嬉しい日、それは患者様ととても良い関係が築けた日です。
午前中は卵巣がんの術後で高濃度ビタミンC点滴療法に通われている患者様からカステラをいただきました。
まだ手術をして間もなく退院しても身体がだるいとのことで、瞑想法や呼吸法をお教えしました。
お教えした呼吸法のひとつをここに書くと、鼻先に鳥の羽をつけたとイメージし、鳥の羽が動かないようにかすかに鼻呼吸するというものです。
この呼吸法を20分、30分とやっていくと、すごく気持ち良くなるのが分かると思います。
この患者様も、帰り際にご自身の顔を鏡で見られ、「顔が元気になりました!」と喜んでお帰りになられました。
夕方は右埋没法の患者様がいらっしゃいました。
手術を受けるのは初めてとのことで、他のクリニックにもカウンセリングに回りましたが、こちらのクリニックが一番良かったとのことで手術をお受けになりました。
患者様の中には手術が終わる前に「こちらのクリニックを選んで良かった!」と喜んでいただくことがありますが、この患者様もそうでした。
結果が分かる前に喜んでいただく理由は、接客の良さ以外何も考えられないのでとても嬉しいのです。
最後の患者様は埋没法の手術でした。
3月に目頭切開の手術を受けに関西からご来院されましたが、自然な仕上がりでとても良かったので今回は埋没法を受けたいとのことでした。
手術が終わってパソコンの前で診療日誌の下書きをしているとスタッフが呼びに来ました。
「先生、患者様が先生と記念写真を撮りたいとおっしゃってますが、良いですか?」
たまに一緒に写真を撮りたいと言って来られる患者様がいらっしゃいます。
元来、美容整形は隠れてやることが多く、美容外科医は黒子的存在です。
絵画なら自分の作品にイニシャルを入れますが、どれだけ精魂込めて手術を行っても、自分の“作品”にイニシャルを入れるわけにはいきません。常に隠れた存在です。
そんな中、写真を撮りたいと言われるのは嬉しいことです。
握手をして下さいと言われることは時々あります。
こんな時も、自分が心を込めて手術をしたことがしっかりと伝わったと感じて嬉しい瞬間です。
「先生のファンになりました。ブログも読んでいるので更新して下さい」とおっしゃって帰られました。
忙しくて更新できてません。スミマセン。
このように1日患者様と良い関係が作れた日は嬉しいです。
個性が強い患者様が多くて、夜にドッと疲れが出る日もあります。そんな日は自分にとっての学びの日です。
どんな日も悪い日はない。
「日々是好日」と自分にアファメーションしています。