美容外科医が考える絵画鑑賞法
友人のドクターから絵画を買いたいと相談を受けました。
税法が変わり、100万円未満の絵画は全額経費として認められるようになったので、趣味と実益を兼ねて絵画を購入したいと以前からおっしゃっておられました。
今年の春の美容外科学会でも、学会内をあるドクターと一緒にいた絵画商と絵の購入について話をしていました。
後から聞くと、絵画商と一緒にいたドクターのことは面識しかないし、あまり信用もしていないということでした。
私は言いました。
私たち素人は絵画が本物か偽物か見抜く力はないので信用できる人から買いましょう。
絵画が本物かどうか分からないし、本物であっても適正料金かどうか分かりません。
絵画商が学会内をうろうろできたのも一緒にいたドクターの口ぎきだと思うし、会話のきっかけもそのドクターが私と一緒にいたドクターに話しかけてきたことです。
全額経費を餌に絵画購入を勧め、絵画を購入したらそのドクターにリベートが入ることは十分予想されます。
当然、リベートの料金は購入する絵画料金に上乗せされて高い買い物になります。
その先生は、どうせ経費なのだから割高になっても良いとおっしゃるのですが、これまで不動産投資をはじめ投資で一度も成功したことはないとおっしゃっておられたので、もう少し慎重になって下さいとお伝えしました。
その先生が好きなのが、草間彌生さんの絵でした。
夢に出てきそうな草間彌生さんの絵を寝室に飾りたいとおっしゃっておられたので、それについても私は、草間彌生さんの絵を寝室に飾ると運が悪くなりそうなので、別の場所に飾った方が良いと思いますとお伝えしました。
その先生は、草間彌生さんの絵を見ていると、ドラッグでトリップしたような感覚になるのでそれが好きで寝室に飾りたいと思ったが、確かに睡眠の質は悪くなるかもしれませんねと同意してくれました。
私が考える良い絵画鑑賞(広くは音楽鑑賞なども含めた芸術鑑賞)とは、自分の感情や潜在意識を整えてくれる作品を鑑賞することです。
どんな有名な作品であっても、自分の感情や潜在意識を乱すものであれば、私は躊躇(ちゅうちょ)することなく無視します。
私が好きな絵は、例えばルノワールの作品のように、観ていると心が温かくなってくる絵です。
絵画を鑑賞しながら、心が温かくなってくる感覚を自分の心と身体にしみ込ませ、日々の診療で患者様に向けて出て来るように意識しています。
自分の心を磨く絵画鑑賞、これが私の考える絵画鑑賞法です。
オペラをやっているという患者様からいただきました。
ヒアルロン酸注入を受けられました。
これからのご活躍を期待しています。
有難うございました。
当院に癌の治療で高濃度ビタミンC点滴に通っておられる患者様からいただきました。
有難うございました。