美容整形の本質は美しさを目指していく心意気
昨日の診療日誌にサングラスのことを書きましたが、サングラスの似合う男性がたくさんいらっしゃる中、私の中では一番はトムクルーズです。
トップガンの頃からずっと好きな俳優さんでした。
トムクルーズが好きなので、どうしても自分はトムクルーズのような顔に生まれなかったのだろうと真剣に考えたことがあります。(大人げないですね(笑))
その結論は自分はトムクルーズのような顔に生まれてこなくて良かったということでした。
トムクルーズのような顔に生まれたら、きっと女性がたくさん寄って来るでしょう。
もちろん、男性としては嬉しいことですが、そんな状態で学生時代なら勉強を一生懸命したり、社会人になって真剣に仕事に取り組むことは難しかったと思います。
また、私はトムクルーズのようにカッコ良くありませんが、患者様や患者様に付き添って来られるご父兄の方に信用されやすい顔です。
逆にトムクルーズのような顔の医師がいたら、チャラくて信用できないと言ってた人がいます。
それぞれの職業にふさわしい顔があるのです。
トムクルーズは俳優としては素晴らしいですが、医師になるなら不適切ではないでしょうか。
このようにその人にはその人なりの顔の良さがあります。
美容整形も誰か他人の顔になろうとするよりも、自分の素材を生かした一番良い顔を目指していくことが、その人の人生の幸せに結びついていくように思っています。
私がトムクルーズが素晴らしいと思うのは、絶対に自分がカッコよく見える作品にしか出ないことです。
どんな美形の男優でも女優でも、自分の美しさを壊すような作品に出て、それがまた熱演として評価されたりします。
例えば私が最も美しい女性のひとりとして評価しているシャリーズセロン。
「モンスター」の出演のために14㎏も増量したり、「マッドマックス 怒りのデスノート」ではスキンヘッドにしたりと大変です。
しかし、トムクルーズの場合は、ほぼ全作品、カッコいい役でしか出演していません。
その代り、スタントはほとんど使わず危険な演技に臨んでいます。
人間、誰であろうと苦労しないと生きていけません。
しかし、何に苦労するかは自分で選ぶことができます。
ほとんどの俳優さんが自分を醜く見せる演技で努力する中、トムクルーズは危険を選んで自分がカッコ悪く見える仕事は拒否しているのです。
素晴らしい生き方だと思います。
どのようにお金を稼ぐかに自分の人格が出ます。
美しく生きるためには、時には見栄を張らないといけません。
虚栄心のための見栄でなく、本当の美しさを目指して見栄を張ることは自分を向上させるために必要なことだと思います。
金儲け主義の美容クリニックが多く見られる中、私自身は、金儲けに走る生き方は美しくないと思い、断固と拒否して診療しています。
読者の皆様も、カッコいい生き方、美しい生き方を目指していかれることは、ご自身の人生を向上させるのに役立つと思います。