美容整形外科医の技術は患者様からの声によって磨かれます
卵巣がんで摘出術をお受けになられ、癌の再発予防に高濃度ビタミンC点滴療法に通われている患者様から山形産のサクランボをいただきました。
とても深い味わいがあり、美味しくいただきました。
お心遣い有難うございます。
目白ポセンシアクリニックに癌患者様が通われていますが、外科手術や放射線治療をお受けになられると、皆さん、なにかひとつの山を乗り越えられ、なにか悟りを開いたように人格ごと変わっていかれていることを感じています。
この患者様は手術前はとてもネガティブで頑固さがありましたが、手術をお受けになられてからはネガティブさが少なくなり、しかもご自身で自分のネガティブさを認めるようになられ、改善されるようになり、良い方向に人生を歩まれるようになりました。
ポジティブシンキングは、自分の改善点を認めないので、進歩がとても遅くなります。
この患者様のように自分の改善点を認めて素直に改善していけば、人生はどんどん良くなっていきます。
ただし、自分の改善点を認めることと、自己否定することは違います。
自分が良くなることを信じているから改善点を認め、進歩していくのであって、自分自身に悲観的になってしまっては、自分を良い方向に向けていくことはできません。
形成外科出身の先生にポジティブシンキングの人が多いような印象を持っています。
ご自身の知識に自信があり、良い結果が出れば自分はすごいと思い、悪い結果になれば患者様の体質のせいでご自身の技術的には何ら問題はないと考えておられるように見受けられます。
このような考えでは、技術は改善しません。
患者様の小さな訴えでも、ひとつひとつ耳を傾けていくことで、それを改善して技術が上達していきます。
少なくとも、私自身はそのようにして技術を磨いてきました。
医学的にはOKなこと、仕方がないことでも患者様にとっては気にあることがあります。その部分を含めて、患者様ができる限り喜んでいただけるような結果になるように努力していくことが、本当に患者様満足につながる技術への道だと思っています。
臨床医にとって、技術の高さは論文の数ではありません。
患者様一人ひとりのご意見をいかに取り入れていくか、そこにかかっていると思っています。