脱洗脳のカウンセリングテクニックを美容整形外科で使う
昨日はいつも以上にバタバタしていました。
朝は愛媛から他院修正のご相談で、心配した旦那様が同伴され、ご夫婦でご来院されました。
二重の幅を少し大きくしたかっただけなのに、全切開法と目頭切開を勧められ、受けたら顔が変わり過ぎてしまったとのことでした。
ご本人は目頭切開で切られ過ぎたので顔が不自然になったと思いこんでおられます。
しかし、客観的には二重の幅が広過ぎてくっきりと入っているので、いかにも切開で二重を作りましたという顔になっていました。
お話をよく聞いていくと、お母様に目頭を治したら良くなるのではないかと言われたとのことでした。
誰かから言われてそれを思いこんでいる方は結構います。そして、その思い込みは洗脳のように解くのが難しいです。
幸いなことにご主人が同伴されていたので、こういった時はご主人を巻き込みます。
私ひとりでは、説得するのが難しいですが相手方の身近な人がいるとその人の意見なら聞いてくれるのです。これは私が長年苦労して得たカウンセリングテクニックです。
ご本人に鏡で自分の顔を見せながら、目頭のところを私が指で押さえて、
「これが目頭切開の修正をした時のイメージです」
と見せ、今度は眉毛を押さえて二重の幅を狭くして、
「これが二重の修正を行った時にイメージです。どちらが自然に見えますか?」とお聞きしました。
こうやって具体的に見せても、ご本人は思い込みがあるので、判断できないのです。
ご主人が、「確かに二重幅を変えた方が自然に見える」とおっしゃってやっと受け入れてくれました。
おふたりで悩んだあげく、当日手術を申し込まれました。悩んでいても苦しみの時間が増えるだけなので、さっさとより良い未来に向けて行動された方が良いです。
正しい選択をされたと思いました。
他院での手術は術後すごく腫れ、2ヶ月待っても自然になりませんでしたが、今回は術直後から自然になったと喜んでいただけました。
右はほぼ大丈夫、左は少し腫れが出たので、あとはしっかりとクーリングをしていただければ良くなっていくことでしょう。
午後からは、以前の診療日誌に書いた腰痛の患者様が高濃度ビタミンC点滴療法に来られました。熱心に通われています。
78歳とご高齢ということもあり、徐々にしか改善していかないので、私はもっと早く良くなっていただけないものか、ともどかしく思っていましたが、ご本人はずっと接骨院に通っておられ、鍼治療を受けたり、マッサージに行ったりということを何十年もしてきたが全く変化がなかった、今回初めて変化を感じるので通っていますと言われ、頑張っていこうと思いました。
なかなか頑固で変化しにくく手こずっていましたが、何十年も蓄積されてものなので、仕方ありません。時間をかけて徐々に良くなっていくように頑張っていこうと思っています。
お土産をいただきました。お心遣い有難うございます。
その後、大分県から20代の男性が私の手術を受けに来てくれました。
二重と目頭切開、鼻尖縮小と鼻翼縮小をしたいが、今日はとりあえず全切開法と目頭切開をお願いしますとおっしゃってお金をおろしにいかれました。
電話がかかってきて、お金をおろそうとしたら40万円しかおろせなかったが何とかならないかとおっしゃいました。
恐らくおろす金額に制限がかかっていたのだと思いますが、これは私どもの力では何ともなりません。手術は翌日に延期となりました。
その電話と同時に、別の男性患者様がご来院されました。
予約表になかったので、何しに来られたのかなと思ったら、手術を受けに来られたとのことで調べたら手術日を間違えていました。
当日手術できるかどうか微妙なタイミングだったので、喫茶店でお待ちいただき、先ほどの男性患者様が手術を受けられないことが決定した時点で本日手術ができますとお電話を差し上げました。
その間に他院埋没法の抜糸を行い、最後はヒアルロン酸とN-cog、ボトックスによる若返り治療でした。
イレギュラーなことが多発しながらも、何とか時間通り無事終わることができました。
ご来院された患者様には円滑な診療になるようにご協力いただき有難うございました。