術後1ヶ月目で皮膚の質が急変した患者様
公開日:2021.08.17
目頭切開とマイクロカット法(埋没法プラス脱脂)を1ヶ月前に受けられた患者様が検診に来られました。
術後1週間の時は、傷跡がきれいで経過として問題なく、これから時間の経過とともにさらに傷跡がきれいになっていくと予測していました。
ところが術後1ヶ月の時点で傷跡が悪化され、少し盛り上がっていました。
専門的には、肥厚性瘢痕と呼ばれます。
このように術後1ヶ月経ってから状態が悪くなるというのはあまりないのでおかしいと思い、体の他の部分を見せていたたきました。
左腕の蚊に刺された跡が何ヵ所か大きく赤く膨れていました。
他にも足の部分も何ヵ所か赤く膨れていました。
それを指摘すると、こんな状態になったのは今年の夏が初めてとのことでした。
私は結果が望ましくない時、体質のせいにするのは言い訳がましくて好きではありませんが、今回は本当に皮膚の状態が良くなくて傷の治りが悪くなっていました。
知り合いに良い皮膚科のドクターがいらっしゃるとのことでしたので、受診されることをお勧めしました。
以前の診療日誌(皮膚のコンディションも術後に影響を与えます。手術時にはコソッと皮膚のチェックも行っています:2011.7.17)にも書きましたが、皮膚の状態が良くないと治りも悪くなります。
今回はまさにその典型的な例でした。
なるべく皮膚の状態を良くして手術をお受けされることをお勧めします。
簡単には、睡眠をしっかり摂ることや栄養(サプリメント)を摂ること、生活習慣を改めることなどです。
サプリメントとしては、ビタミンCやビタミンB群、亜鉛、アミノ酸、鉄などがあります。
炎症が強ければ、オメガ3のオイルなども良いかもしれません。
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