変な埋没式眼瞼下垂の手術
公開日:2021.03.25
他院で埋没法と埋没式眼瞼下垂の手術を受けたが変になってしまったので検診にいったらいきなりベッドに寝かされ、抜糸をされたが、糸が取れているかどうかさえも分からない状態だと相談にご来院されました。
瞼を拝見すると抜糸の時の傷痕も大きく残っています。
糸が残っているかどうかも分からないし、手術を受けたことで眼瞼下垂もひどくなっていたのでそちらの修正も行わなければいけないし、傷跡修正も行わなければいけないので、全切開法で他院修正術を行うことになりました。
片側だけの修正術でしたが、二重の幅を狭くして、二重の内側がカクッとしているラインを丸くし、傷跡修正を行い、挙筋腱膜を前転させ、目の開きを良くしました。
切開してまぶたの中を見ると、埋没式でしか手術をしていないのに炎症が強く瘢痕化もひどく、中が破壊されていました。
また、そのクリニックの医師は抜糸を行ったと言っていたそうですが、糸は取れておらず、残っていたので除去しました。
通常、埋没式眼瞼下垂の手術はまぶたの裏側からやるのですが、表側から組織を縫縮するやり方で行っていましたが、このやり方では効果はほとんど出ません。
逆に糸の結び方が強くて目の開きが悪くなり、眼瞼下垂を起こしていました。
そんなクリニックもあるのでクリニック選びは慎重に行って下さい。
カテゴリー: 二重修正
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