高濃度ビタミンC点滴療法の癌患者様の突然の訪問
数か月前、当院で高濃度ビタミンC点滴療法をお受けになられていた癌患者様から、先生に報告とお礼をしたいと突然、ご来院されました。
この患者様は昨年子宮頸がんが見つかり、どうして良いか分からないがとりあえず癌が大きくならないように高濃度ビタミンC点滴療法を他院で受けておられました。
年末になりそのクリニックがお正月休みに入ったため、休みの期間だけ当院で点滴を受けたいとご来院されました。
わずか数回の治療でしたが、私は人との縁は大切にしたいので、その数回で癌になる心の持ち方の問題点や免疫力を高める呼吸法や瞑想法をお教えしました。
年が明けても、その患者様は通い続けても良いですか? とおっしゃって当院に通い続けられました。
途中で、「先生のところが良いのは分かっていますが、経済的に厳しいので安いところで受けます」とおっしゃって転院されたこともありましたが、しばらくしたら戻って来られました。
点滴を受けるだけなら他のところでも受けられますが、点滴をやりながら、心の持ち方や生活習慣の指導、呼吸法や瞑想法の指導、鍼治療やマッサージなど他院ではやってもらえないことをたくさん受けることができるのは当院くらいだと思います。
もちろん、こんなことをしていては、私のクリニックには儲けはありません。
癌患者様に対して社会還元のつもりで高濃度ビタミンC点滴療法を行っているので、これくらい密度の高い診療が行えるのです。
主治医からは子宮の全摘を勧められていましたが子宮はできれば取りたくないとのことだったので、私は放射線科の先生を紹介しました。
慎重な方だったので、いろんな先生のところを回り最終的には私が紹介した先生のところで放射線治療をお受けになられました。
数ヶ月間音信がなかったので、どうされているのかなと時々思い出していましたが、今日になって突然訪問して来られました。
放射線治療後の細胞診でも癌細胞は見つからなかったとのことで、経過は良いようです。
「先生との出会いが人生の転機になりました」
とおっしゃっていただきました。
私にとって一番嬉しい言葉のひとつです。
美容外科医になったのも、他人の人生に良い影響を与える仕事をしたかったからです。
その気持ちは今でも変わりません。
私の手術を受けた患者様から、同じように先生との出会いが人生を変えましたとおっしゃっていただくことが時々あります。
私は手術だけを提供しているつもりはありません。
私のクリニックに来られ、私と話をし、私の手術を受けることが何か患者様の人生に良い影響を与えたい、そんな気持ちで日々の診療を行っています。
お手紙とお心遣いをいただきました。
有難うございます。