鼻翼縮小flap法の術後経過
以前、鼻翼縮小flap法を行った患者様がいらっしゃいました。
通常の鼻翼縮小では鼻の幅は変わらず小鼻が小さくなりますが、鼻翼縮小flap法では小鼻の幅も短くなるので、小鼻の大きさが気になる人にはお勧めしています。
19歳の学生さんでしたが、鼻尖縮小と鼻翼縮小flap法を同時にお受けになられました。
鼻尖縮小だけ受けて小鼻が小さくなると、今度は団子鼻が気になってきます。
そのため、この患者様のように鼻尖縮小と鼻尖縮小を同時にお受けされるのはとても良い選択です。
抜糸の時に鼻尖部は問題がなかったのですが、小鼻の部分から膿が出たとおっしゃいました。
診察してみると、左は傷が少し開いていて、右はわずかに傷が開いています。
こんな時、びっくりしてパニックになる患者様がいらっしゃいます。
中には、どうしてくれるんだとねじこんで来られる患者様もいらっしゃいます。
当院に入院していただいて24時間傷の管理をしているわけではありません。
傷の状態はご自身で管理していただく必要があります。
どうしてくれるんだと言ってくる人に限って、傷をきちんと管理していない人が多い印象があります。
この患者様は冷静に対応してくれました。
傷の開き具合がわずかだったので、テープ固定で様子をみることにしました。
2週間程度テープ固定してそれでもくっつかないようであれば検診に来てくださいと伝え、傷口を洗浄してテープ固定し、抗生剤と代用のテープをお渡ししてお帰りいただいきました。
その後、全然連絡がありません。
当院ではやりっぱなしにすることはないので、経過が悪い症例に関しては、こちらからご連絡を差し上げることがあります。
そのため、初診時に記入していただく連絡先は必ず連絡がつく電話番号を記入してください。
スタッフの方から電話をすると、傷はきれいにくっついて問題がないとのことでした。
このように一時的に状態が悪くても、良くなるケースは多いので、患者様の方でパニックにならないようにお願いします。
冷静さを失い、攻撃的になり、大声で怒鳴って帰られる患者様もいらっしゃいますが、そうなると次に来づらくなってしまいます。
私たちの方では、やりっぱなしにすることなく、できる限りのケアをしたいと思っています。
医療というのは、お互いの協力で成り立ちます。
もちろん、まずは医療を提供する側がしっかりとケアをしていく心づもりが必要ですが、いくら医療を提供する側がしっかりとケアをしていく心づもりをしていても患者様が協力していただかなくては絵に描いた餅になってしまいます。
何かあった時には、冷静になってベストの処置ができますように協力していただけますようお願い申し上げます。